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研修カリキュラム

ESSEC学生は経営学を学んでいますが、短期研修に関しては基本的には受入れ先のカリキュラムを全面的に尊重しています。即ち一番その企業/団体にとって学生を受け入れやすい形での受け入れをお願いしています。ESSEC学生はフランスで高い評価を得ているグランゼコールの優秀な学生です。資質を活用できる仕事を与えていただければ学生も期待に応えようと頑張りますし、相互にとってより有益なプログラムになると確信いたします。もちろん組織を理解するための一環として工場における単純労働やホテルやレストランにおける業務が研修プログラムに入ることは全く問題ありません。しかし研修は日本の社会・経済を理解するための手段であり、その道のスペシャリストになるための修行の場ではないことをご理解いただければ幸いです。
前向きであれば、どのような仕事からでも必ず学ぶことが出来ます。言葉のハンディーもあり、実務経験も乏しい学生に宿舎の提供と手当もお願いして受け入れていただく立場を大学側は承知しており、学生にも十分伝えてあります。与えられた環境にいかに早く適応し、そこでベストを尽くすかが研修のねらいの一つと考えています。
学生の多くはマーケティングやファイナンスに関心を寄せていますが、受け入れていただく部署はその限りではありません。学生によっては日本語の上達を最重要視する者、大企業より中小企業を希望する者もいます。学生を<お客>として扱うのではなく、彼らの特技や関心事に注目し、能力をいかに発揮させ、活用するかに重点を置いた研修プログラムが効果的かつ円滑な受入れにつながります。<学生の得意とすること>と<研修中に出来ること、企業/団体にとってプラスになること>の接点を見つけることは難しいことかもしれませんが、業務の主たる使用言語が英語で、良い指導者が付けば、期待以上の成果をもたらすことと確信いたします。適切なテーマとアドバイスによって学生に受け入れ先で実際の業務に貢献する機会を与えていただければ幸いです。
ところで、数年前から研修が日本の本社と外国支社を組み合わせたものが見られるようになりました。研修中に日本から海外に異動するのは余計な手間かもしれませんが、研修のパフォーマンスという観点からは言葉の問題のない自国では、持てる力を存分に発揮することができます。卒業後、フランスまたはその他支店での採用も念頭において、日本本社と外国支社を組み合わせた研修プログラムも効果的な受け入れ方であることを付け加えさせていただきます。ただし、学生にとって一番大事なことは、日本に行って企業の中で働く経験をすることで、在仏日本企業で研修を受けるだけでは、日本を知ったことにはなりません。本社での制約がある場合には本社と外国支社とを組み合わせた研修の可能性もご検討いただければ幸いです。

研修期間
枚方研修に参加する学生を受け入れていただく場合は2ヶ月以上の研修期間でお願いしています。それ以外の場合は、3ヶ月以上になります。大学は3期制(10-12月、1-3月、4-6月、7-9月(休講)を採用していますので、研修期間は極力、学期初めにスタートし、学期末に終わるように設定することをお願いします。
研修期間は研修内容によって決めてください。研修期間が2ヶ月ではなく、3ヶ月、6ヶ月ないし1年あれば、もっと学生を有効に活用できるのではと思われる場合があります。ESSECでは実務研修は卒業までに最低18ヶ月間が必須です。多くの学生が日本における長期研修を望んでいます。学生の持つ能力をフルに活用した長期研修を、より多くの企業にご検討いただければ幸いです。
また、受入れは、できれば最低3年は継続していただければ幸いです。1回目でうまく行った点は次回も取り入れ、満足が得られなかった所は改良を加える。回を重ねることに受け入れの方法も洗練され、受け入れ先、学生ともに満足のいくプログラムになると思います。
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受入れに当たっての注意点
日常生活の中で外国人と関わり、異なる言語、文化、歴史を共有し、協力して仕事をすることは容易ではありません。また、学生の受入れの目的は各社異なり、おのずと研修内容やプログラムの組み立て方も違うと思います。
日本語が片言の域を出ない学生を受け入れ、どのようにしたら上手に意思疎通が計れるのか、また仕事を与える場合はどう工夫して、研修意欲が空回りすることなく着実に成果をあげることが出来るのか、が問題となりましょう
外国人学生の短期受入れが単に企業紹介や異文化交流に終わるのではなく、双方が満足できる効果的なプログラムになるには受け入れ側にも入念な準備は必要かと考えます。いかに有効な働きをさせるかのポイントは企業が達成して欲しい受入れの目的をはっきりと決め、テーマや目標を与えることと考えます。目標を言葉にして、学生と共有することが、ヤル気を起こさせ、目標へ向けて努力を促すポイントといえましょう。
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受入れの意義
厳しい経済状況の中、日本語も片言の域をでない学生を受け入れ、経験を積ませてくださっている多くの企業・団体各位に対し心から感謝申し上げます。
外国人学生の受入れは日本側にも大きなメリットがあります。職場に外国人がいること、しかもそれが学生であったり、パートであったり、専門職であったりと、企業のニーズにあった人材として、彼らに活躍の場が与えられることが、国際化、高齢化、少子化の進む日本において求められるのではないでしょうか。
併せて、今後とも日本が世界での存在感を増し、社会的地位を保ち、理解されるには、若者が交流しなければならないと思います。多くの日本の若者が国内だけに目を向けるのではなく、外国にも目を向け、また多くの外国人の若者が日本を訪れ、日本の良い点も悪い点も含めて正しく認識してもらうことが今、双方に求められていることだと思います。
日本政府は国際化を旗印にして、外国人学生の受入れに積極的に取り組んでいますが、日本の大学に在籍している外国人は大半がアジア諸国からの留学生で、欧米からの留学生は、言葉の問題もあり、ほんの一握りしかいません。しかし日本で企業研修を受けたい、世界第2位の日本の経済力がどうやって形成されているのか実地で勉強したいと希望するフランス人は大勢いるのです。
彼らに日本に来る機会を与え、より多くの知日家・親日家を作ることが今後とも日本には必要なことだと思います。そのためにも、より多くの企業/団体各位のご協力を今後ともお願い致します。
ESSECに限って言えば、日本で活躍する日本人以外の卒業生の内の約70%が学生時代に日本で研修を受けた人たちです。OB会長をはじめとして、日本人をパートナーに選んだ卒業生も何人もいます。勤務先は残念ながら、大半がフランスないし外国企業の日本支店・支社ですが、学生時代に多くの企業・団体のご協力で来日の機会を得たフランス人が親日家となり、卒業後日本のビジネス界で活躍しています。
若い時代に日本を訪れる機会を得たことが、その後一生、日本に親しみと好印象を持ち続けることとにつながっています。日本以上に学歴社会のフランスにおいて、フランスの将来を担う1,000人以上のビジネス・エリートの卵が、皆様のご協力で日本を知る機会を得ました意義は大きく、深く感謝します。
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